地方都市に移住する前に手順を確認しておこう

転職と移住、どちらが先か

地方都市に移住をするにあたり、転職先が決まってから移住する方法と移住後に転職する方法があります。「その地域の仕事を探すのだから」と先に引っ越してから転職活動をする人も少なくありませんが、転職先がすぐに決まるとは限りません。内定が決まるまで時間がかかる場合もあります。時間がかかると焦りや経済的な不安などなから妥協して決めざるを得なくなります。後悔するリスクも高まってしまうので、転職先が決まってから移住することをおすすめします。

全体の流れを確認しよう

スムーズに移住できるように全体の流れを把握しておきましょう。
まずはどのような地域なのか、情報を集めることからはじめましょう。事前に調べておくことで移住した後も戸惑うことなく、すぐに馴染めるようになります。特に調べておきたいのは生活費です。地方は物価が安いといわれていますが、単純に考えるのは危険です。家賃や土地の地価は都会よりも安く設定されており、野菜や肉、魚などの食料品も地域によってはお得に購入することができますが、一般的な生活に必要な消耗品や家電製品の価格は大きく変わりません。
バスや電車などの公共交通機関もありますが、都会ほど発達していません。本数自体が少ない、終電の時間が早めに設定されているなど、使いたい時に使えない可能性もあります。そのため、自家用車が必要になる場合もあります。引っ越し先の交通事情や自家用車の必要性は生活に直結する部分なので、必ず確認しておきましょう。
また、イメージだけで移住を決めてしまうと失敗する可能性が高いので気を付けてください。満員電車に揺られることなく、豊かな自然の中で穏やかな生活ができるのはとても魅力的です。しかし、病院や学校など生活していく上で必要な施設は都会のように充実しているわけではありません。いざという時に困らないように、きちんと調べておきましょう。

移住先を決めて求人を探す

集めた情報をもとに、移住したい地域を決めます。以前から興味のある都市があれば、その生活環境が自分に適しているかどうか考えてみてください。マイナス面がないのならその都市で求人を探しましょう。地域によって求人数に差があるので、希望する職種が豊富な地域をメインに探していくことをおすすめします。求人情報や施設のホームページからも情報は得られますが、思い込みや誤解が生じる可能性もあるので、応募する前に足を運ぶなどして自分の目で確かめるようにしてください。

退職の準備をし住む場所を決める

内定をもらったら、現職を退職するための手続きを行います。時間がかかる場合もあるので、ある程度選考が進んだ段階で退職の準備をはじめても構いません。退職後は住まいを決め、引っ越しをするだけです。